7月4日 水曜日
1週間ぶりに日記の再開です。
朝は7時前に家を出る。この多摩地区から成田空港までは本当に遠い。日暮里の駅では寸での所で成田空港行き特急電車に乗り遅れてしまった。多分これがケチのつけはじめだったのであろう。
9時半に成田空港へ着き、チェックインを済ませる。スーツケースの重さは29.4kgもあった。いつも10kgオーバーまでは眼を瞑ってもらっているが、今回は本当にギリギリの線だろう。搭乗手続きはバンコクまでであったが、荷物はチェンマイまで通しで運んでくれると言う。これで国内線のチェックインで荷物の重さでハラハラしなくて済む、ラッキーなんてこのときは考えていた。
香港行きのキャセイ航空はほぼ定刻に滑走路へ向かって移動を始めた。しかし、滑走路を前にして突然尻ごみをして、加速しようとしない。5分たっても10分たっても止まったままだ。そのうち機長からのアナウンスがあり、期待に故障が見つかったので整備場へ向かうと言う。が、整備にもずいぶんと時間がかかった。結局は2時間半以上遅れて離陸して香港へ向かう。これでは香港での乗り継ぎ便に間に合いそうも無い。この状況ではスチュワーデスに乗り継ぎの事を聞いてもどうしようもなさそうなので、黙っていることにする。それよりこの時気がかりだったのは、出発の遅れで、空腹を訴える乗客がおり、水平飛行に移るや否や、冷たい飲み物よりも先に機内食を配り始めた事だ。そのためにビールを飲み損ねてしまった。
香港に着いたときはとっくにバンコク行きの便が出た後であった。地上係員に後続のバンコク行きを手配してもらったが、チェンマイまでの便については確約を取り付けられず、バンコクについてから聞いてほしいという。
後続の便も出発時間が迫っており、そのまま機内へ押し込められ、バンコクへ向けて飛び立つ。この便はバンコク経由カラチ行きらしく、となりには髭をのばしたパキスタン人のおじさんが座った。
バンコクに着いたのはチェンマイ行き接続便の出発時間直前であった。荷物もあるしどの道間に合わない、地上係員と交渉しようか、、などと考えながら飛行機を降りたがキャセイ航空の地上係員が誰も出ていない。通りかかったタイ航空のスタッフに相談したところ、トランジットカウンターへ行って見ろという。やたらと広いターミナルビルを縦断してトランジットカウンターへ着いたが、やはりキャセイ航空からの連絡は入っていないとのこと、このあとのチェンマイ行きは22:15発で、すでに満席、キャンセル待ちも37人いるといった状況。カウンターでキャセイ航空の係員を呼んで欲しいと依頼したが、キャセイ航空とはまるで連絡がつかない。結局ウエイティングリストに入れておくので21:45にもう一度来てみろ。とつれなく言われる。
しかし、キャセイ航空め、このままでは済ませないぞ!と思案する事しばし、、、。そうだ、たしかここまで乗ってきたキャセイ航空機はこのあとカラチまで行く事になっていたはず。当然バンコクで降りる客もいれば乗る客もいるはずで、キャセイ航空のスタッフは搭乗口で手続きに追われているはずと考えた。
さっき飛行機から降りたゲートへ戻り、立ち入り禁止のドアをかまわず叩いていたら、警備の人間がやって来たのでキャセイ航空の係員を呼んで欲しいと訴える。しばらくして、やって来たキャセイ航空のスタッフに事情を1から説明し、何とかする様に依頼する。三度広いターミナルを係員と縦断する。歩きながらも係員はウォーキートーキーであちこちに荷物や席の確保を依頼してくれている。係員によれば香港からはなんの連絡も入っていなかったという。
トランジットデスクでしばらく待たされると、席の確保ができたと言う。これでやっと一安心。だいぶ夜遅い便だが、空港内のベンチで夜明かしする羽目からは免れたらしい。
結局チェンマイの空港に到着したのは夜23:30になっていた。日本時間ではもう午前1時半だ。ぐったりと着かれながらも入国手続きを済まし、税関検査を受け、ターミナルの外へ出る。もう流しのピックアップトラックが走っている時間ではないが、運良くピックアップをチャーターしていたグループがいたので便乗させてもらえた。それにしても、イライラするのは本当に疲れる。