6月3日 月曜日    天気は晴れ 午後から曇り 

 優泰は毎朝のように、学校へ行く支度が遅いので怒鳴られている。ノロノロ、グズグズ。6歳の子供は、7時には家を出なければならないから、15分前には食べ終わらなくてはいけないとか、トイレの中で遊んでいてはいけないとか、その辺のことがちっとも判っていない。そして、今日はいつも以上に支度が鈍い。こちらもお母さんがベッドで寝ているので、大声で怒鳴る事もできず、チンタラやっている。とうとう時計の針は7時を10分過ぎている。引っ張り出すように部屋から連れだし、アパート下へ出る。しかし、もう学校へのバスはいなくなっていた。待ちきれなかったのだろう。いつもバスは6時45分くらいに来ていて、待っていてくれるのだが、他の子供たちの迎えもあるわけだし、30分も優泰に待たされては堪らないのだろう。アパート向かいのフライドチキンのおばさんが、「きっと他の子供たちを拾ってからまた来てくれるよ」というので、ベンチに座って待つが、7時半過ぎてもバスは来なかった。こりゃもう来ないだろうと判断し、ビートルを出動させて優泰を学校まで送る。学校に着いたら始業時刻を過ぎていた。

 体調の悪さが一段と進んだようだ。背中が痛いし、頭までスッキリしない。メールを受信するだけ受信して、返信を書いていないから、そろそろ返事も書かなくてはならないのだが、とても書く気力が無い。このウダウダ日記をダラダラ書くのが精一杯だ。ベッドに横になって昼過ぎまで寝てしまう。

 午後、お母さんが不機嫌にしている。こりゃ私に何か文句があるなと思って、お母さんに不機嫌な理由を聞き出すと、私がこのところずっと不機嫌にしているからだと言う。ずっと怒っているように見えると言う。「ここにいて、何もしていないから、お父さんは不幸なんだろう」などとまで言う。私は不幸だなんて感じた事も無いし、好きなチェンマイに居られるだけで、幸せだと感じているので反論したら、「じゃあ、お父さんだけ幸せなんだ」と言い返された。「自分は病院に入院している時くらい、美味しいものを食べたかったのに、お父さんが値段を気にするから食べられなかった」とも言われた。しかし、これでケンカになってもロクなことにならないのは、自明なので他だの愚痴の聞き役に回る。あぁそれにしても背中が痛い。体調の悪い時にこう言うのを聞かされるのは辛いものだ。お母さんも手術の傷口が痛いから、こうして情緒不安定になるのだろう。

 身体がだるいのは、運動不足によるものと考え、優泰が学校から帰ったところで、一緒にアパート5階にあるプールへ下りていく。午後から曇っているので、日差しも強くなく、プールに入るには最適である。さして広くないプールを何往復も行ったり来たり平泳ぎで泳ぐ。泳いでいる分には身体のだるさを感じない。しかし、水面に顔をつけて泳いでいると、すぐに息苦しくなり、泳いでいられなくなる。やっぱり体力が落ちているようだ。

 夕方、リンピンスーパーとタニン市場へ夕食の材料を買いに行く。今晩は鍋でも囲もうと思う。野菜がだいぶ高くなっている気がする。白菜にキャベツにトマト、タマネギ、長ネギ、大根などで100バーツ近くかかってしまった。最近天候不順が続くからだろうか?今晩の鍋はずいぶんと高額の鍋になりそうだ。アパートに戻って、エレベーターで乗り合わせたタイ女性に「野菜が高くなったよね」と言ったら「ムアンマイ市場だったら安く売ってるよ」と教えてもらった。そこは生産者が持ちこむ市場らしく、朝しかやっていないそうだが、今度是非買出しにいってみようと思う。

朝食

優泰に、ご飯とハムエッグを食べさせる。そして半分近く優泰は残したので、私がその残飯を食べる。

昼食
お母さんが自分で玉子とジャガイモのスープを作って食べていた。私は食欲がないので、ほんの少しお裾分けをもらう。
夕食

夕食には鍋を囲む。タイスキ用の電熱鍋に白菜、大根、長ネギ、竹輪、蒲鉾、カニ蒲鉾、鶏ツミレ団子を入れて、シイタケと鶏スープ、だしの素でスープを作る。なかなか上出来。

 

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