旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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8月3日 日曜日    天気は午前中雨、午後から曇り

 久しぶりに朝から雨が降っている。まるで日本の雨のような降り方である。部屋の窓から眺めると、街が灰色っぽくなって、すべての色が淡く変わっている。たまにはこんな天気も悪くない。

 午前中に2時間ほどペンキ塗りをするが、途中でペンキを薄める油が切れてしまったので本日の作業は中断する。このペンキを薄める油はシンナーに近い成分なのだろうか、しばらくこの臭いを嗅いでいると頭が痛くなってくる。そしと、関係があるか分からないが、このところ毎晩寝る時も頭痛がひどい。体の中にシンナーの成分でも堆積しているのであろうか?そして、夜よく眠れない分、日中に眠気が襲ってくることがある。体がだるくなって、起きているのが辛く感じるのである。シンナー中毒の症状もこんなものなのだろうか?

 午後に優泰の自転車を巨大スーパー・ロータスへ買いに行く。午前中からの雨も3時近くなってようやく上がり、どんよりとした曇り空である。こんな天気だからであろうか、ロータスはものすごい数の人で埋まっている。別に特売日であるわけではない。雨の日曜日、娯楽の少ない町なので、みんなロータスのようなところに集中するのだろう。ここなら雨にも濡れないし、エアコンも効いている。食事もできて、子供の遊び場もある。買い物客はほとんどが家族連れで、大きなカートを転がしている。
 自転車売り場には、優泰でも乗れそうな20インチの自転車が特売にかかっていた。価格は千バーツほどと、格安である。デザインも悪くないし、しっかりしていそうだ。他にも2千バーツ程度のや、5千バーツ近いものまでさまざまである。千バーツのものを買ってしまおうかと思ったが、脚力の弱い優泰で、当面はアップダウンのあるサイクリングコースくらいしか走れないだろうから、ギア付きのものを選んでやろうかと思った。ギアが付いていれば坂道でも楽々登れるし、快適に走れればそれだけ楽しいだろう。もともと健康作りと娯楽のためのサイクリングである。楽しく乗れるに越したことがない。飽きっぽい優泰は楽しくなければ、すぐに自転車に乗ることを放棄しかねない。
 20インチのサイズでもギア付きは何台か展示されていた。値段はギアなしのものと比べると倍以上も高い。中にはサスペンションまで装備されたものまであって、バイクが買えるくらい高そうだ。チェンマイでは自転車は生活必需品ではなく、あくまでも時間とお金のある人の道楽だから、こんな自転車も売られているのだろう。ギアつきの自転車を何台か並べて、黄色いマウンテンバイク風を買うことにした。ギアはバイクのスロットル風にハンドルのグリップを回して変速するようになっており、わが東京での愛車ラビットスクーターと同じ構造である。しかも6段変速機。フロントにはカゴもついているし、サドルの高さ調整もレバー一本で上げ下げでき、かなり豪華な一台である。値段もそれ相応だったが、まぁイイだろう。アパートの駐輪場に止めるので、盗難防止のためのチェーンロックも購入。私も以前買ったばかりの安もの自転車を駐輪場で盗難にあったことがある。しかも、今度のは盗難欲を掻きたてそうな自転車だ。

 夕方からサイクリングコースに出て試乗する。今回はお母さんにもお披露目するためにお母さんを連れ出す。しかし、優泰が自転車にまたがって走り始めて10メートルも走らないうちに大転倒をしでかしてしまった。お母さんにイイトコロを見せようとしてこんなことになったのだろう。それから優泰にギアの操作について教える。飲み込みが悪いのか、ギアチェンジはペダルをこぎながらでなくてはダメだと教えても、ギアを変換しようとすると、そのことに気が取られ、足の動きが止まってしまう。そのため、何度もチェーンが外れてしまうと言う結果になった。さらにハンドルのギアチェンジャーを見ているためにバランスを崩したりする。私は別の自転車で優泰を追いかけながら、「ギアを何段にしろ」と声をかける。私の荷台にはお母さんを乗せている。緩やかなアップダウンでも2人乗りだとなかなかペダルが重い。お母さんに感想を聞くととても怖かったと言う。「何時優泰が怪我をするかとハラハラした」と言う。お母さんはサイクリングコースを一周しただけで、もう怖いからと見学を止めた。私と優泰はまだ後2周をこなすことにする。さすがにギアがあるので以前のように上り坂でスタミナが切れて立ち往生してしまうことは無くなった。その代わり、ギアに気を取られたりして転倒を何度か繰り返した。コース3周目では、散歩中の大きな犬に正面から突っ込み、犬は悲鳴をあげた。また、前を走っている小学校高学年くらいの女の子の自転車を追い越そうとして、バランスを崩して自爆した。カーブや無理な追い越しはしてはだめだと教えていても、ふだんカッコが悪い分、こうしたところでカッコをつけようとしてしまう悪い癖があるようだ。とにかくペダルをこぐたびに右に左にと左右への振幅が1メートル以上振れるのである。コースをジョギング中の人たちも優泰が近づくとコース脇に避けるほどである。それでも、優泰は満足気である。まぁこうして乗っているうちにコツも掴むだろうし、乗り方も上達するだろう。

朝食
ご飯と冷蔵庫に眠っていた惣菜類。
昼食
盛りそば。
夕食
コカにてタイスキ。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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