旧チェンマイ通信のページへようこそ。 (2001年から2004年まで、3年半の記録)

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10月1日 水曜日    天気は晴れ

 旅行会社のスタッフたちはもう調べごとに飽き飽きしてしまっている様子である。昨日調べさせた内容も確認すると抜けている項目が目立つ。その欠落している項目について、再度調べて記入するように指示しなおしたのだが、一向に作業に取り掛かる様子が無い。「なぜ記入しないのか」と質問すると「自分は知らないから」だと言うし、「それなら電話で確認するように」と指示しても「昨日電話した」と答えられてしまう。仕事に対する責任感が極めて希薄である。つまり、「やりたいときにやりたいことならやる」か、「毎日やっていることと同じことならやる」と言う感覚らしい。時間も無いし、いちいち教えながらやらせているのはもったいなく感じられてきた。自分でやってしまうのに越したことはなさそうだ。

 この店に住み込んでいる家政婦はやはりミャンマー出身らしい。始めは愛嬌の無い娘だったが、最近は多少慣れてきたのか、表情が柔らかくなってきた。ミャンマー出身と言っても、タイヤイ族といって、タイ国境周辺に住んでいて、タイ人とほとんど変わりが無い。言葉も近いようだ。訛りはあるがタイ語を話せる。しかし、文字は書けないようである。私にパソコンを占領されてやることの無くなった(?)スタッフたちは、この娘にタイ文字を教え始めた。その様子をチラチラと眺めるとなかなか微笑ましい。文字が読み書きできないと言うことは、それは単純に字がかけないだけではなく、鉛筆なりでモノを書くという経験が無かったと言うことらしく、鉛筆の持ち方から教えている。私などとは違い、もともとタイ語の単語のベースはかなりあるのだろうから、文字を覚えてしまえば上達も早いのだろう。彼女が文字を書きこなせるようになる為にも、パソコンをゲーム用に解放するわけには行かないようだ。

 午後から、当地にある比較的大きな旅行会社のスタンダードツアー社を訪問する。この会社の支援が無ければ何もできない状態であり、私としてはまだ日本人観光客の取り扱い実績の無いこの会社と手を組むことによって、プロジェクトを遂行するのに補完しあえる環境になるだろうと考えた。もともとが中国人(主に台湾人)のツアーを扱っている会社でバスも沢山あるし、ホテルの仕入れ力もある。面会したのは李社長で、まだ40代の若い社長さん。今日は夜に中国からチャーターした飛行機をチェンマイからチベットへ団体観光客を乗せて飛ばすのでとても急がしそうであった。その忙しい合間をいただいて打ち合わせをし、プロジェクトをジョイントベンチャーとしてすすめる合意ができた。この社長さんはチェンマイ県北部、ミャンマー国境に近いファン出身だそうで、中国系なのだがイスラム教徒だという。

 ラジオ番組は本日で放送開始一周年となる。このどうでもイイような番組も、一年間も続いていたのだから自分ながら驚いてしまう。その一周年を記念して各曜日のスタッフたちの多くがスタジオ入りして電波を垂れ流しながら内輪のお祭り騒ぎをする。ケーキカットをし、パッピーバースデーまで歌ってしまう。ケーキにたっぷりついたバタークリームで胸焼けし、ゲップをこらえながら私も少しマイクに向かったりした。聴取者にはまったく迷惑な放送だったかもしれない。ごめんなさい。

 夜、帰宅直前、アパートのエレベーターホールでIさんに捕まる。部屋の電話がおかしいと言うのである。様子を見に伺うと、確かに電話が使えない。先日も電話が使えず、アパート側が別の電話機を用意したりしたのだが、私の見る限り電話機の問題ではなさそうである。ためしに私の持っている予備の電話機を取り付けてみたところ、やはり電話は使えない。問題は電話の配線上の問題らしい。これだと私の手におえない。あきらめかけたろう、電話は復活した。別に何をしたわけではないのに、突然使えるようになった。

 

朝食
野菜オムレツとご飯。
昼食
カウマンガイ。
夕食
野菜とワカメのサラダ。

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メオダムきまぐれ日記
(2015年5月からのブログ)

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